狂ったおにぎり

ままならねぇ毎日

なーんにも知らずに「ライチ⭐︎光クラブ(2012年舞台)」を観ました。

 

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※今日はこちらのお話です。

 

 

こんばんは、なかすです。

 

今日はお休みっていうことでちょっと作業をしながら何か観たいな〜と思い、Hulu漁りをしておりました。

 

「Huluって舞台もみれるんだ〜」

 

 

 

 

「Huluって舞台もみれるんだ〜」

 

 

 

この時私はまだ知らなかった。

 

後にヤバイ作品に出逢うことを…

 

 

 

Huluをちゃんと観てなかったので、今日気づいたんですが、舞台の配信がたくさんありました。

「配信中」となっている作品一覧をサーッとみるだけでもまぁすごい。ビッグタイトルの数々。ヒプマイやA3など、女オタなら全員、少なくとも存在くらいは知ってるであろう作品の舞台がたくさん配信されておりました。

 

 

これが噂の2.5次元……

 

 

私はニ次元ジャンルは、ほとんどアイドリッシュセブン(アイドル達の人生)しか追っていない。

むしろ三次元寄りのオタクです。

生身のアイドルは女の子グループ含めて3つも追っている。

 

お芝居を観にいくのも一時期ハマっていたので、抵抗ありませんでした。

 

生身のアイドルのコンサートも食べれるし、お芝居も好きな私ですので、2.5次元もあまり抵抗なく入れるかしらなんて思いました。

 

2.5次元はどちらかというと、ニ次元の世界観寄りな気もするし、まぁちょっと気になってたけど、ハマりゃせんだろ。観てみてもええか(失礼オブ失礼)

 

 

そんなこと思いながら、Huluで配信されている舞台作品をポチりポチりと探りました。

 

「ヒプマイでも観てみようかな…」

 

 

 

ヒプマイだったら、ヒプアニもみたし…

作業しながらだから、なんとなく内容わかってるやつのほうがええやろ…

そしてヒプマイの舞台を何気なく鑑賞。

 

 

半分くらいまで観たところでしょうか。

私は何故かこんなことを考えていました。

 

 

 

 

「さっきのライチ⭐︎光クラブってなんだろう…」

 

 

 

 

いやいや、ヒプマイを観ながらこんなことを考えるのは失礼に値する。

「いち兄のラップをちゃんと聞け!」なんて三郎に怒られてしまう…

 

集中しなきゃ…

 

 

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「さっきのライチ⭐︎光クラブってなんだろう…」

 

 

 

 

 

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集中力がフケくらいしかないので、もうヒプマイのミュージカルの内容すらよく分からなくなってきていました。

左馬刻様の名前も出てこなくなってきて、「東…右…」とか言い出してきてたので、これはもう一旦やめるしかないと思いました。

このままではヒプマイ並びにヒプマイの舞台、ヒプマイに関わる全ての方々に失礼になってしまう。

むしろ、ヒプマイのミュージカルに集中するためには、

 

「さっきのライチ⭐︎光クラブってなんだろう…」

 

こいつを消化するしかない。

そう思いました。

 

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現在Huluで無料で観ることができます。

私が観たのは、2012年公開のものです。

木村了くんや中尾明慶くんなど、なかなか私世代にはグッとくる面子が出ていたのも見始めるきっかけになった一つであります。

 

 

ネタバレせずに、観た後の感想を言うと

 

 

 

「すげぇ…」

 

 

 

これに尽きる。(死んだ語彙力)

 

 

 

 

 

なんていうか…

色白眼鏡の学生って良いよね…(ほら…中村明日美子先生とかさ…)って人ならストライクだと思うんですけど…

ややグロオッケー・倫理観0オッケー・ブラックジョークオッケー・下品オッケー

などの若干のハードルはありました(若干?)

 

嫌いな人は嫌いだし、ハマる人はめっちゃハマりそうって思いました。

 

 

それと、お芝居の生の熱量を久しぶりに浴びて、圧倒されてしまいましたね…

 

すごい…ほんとに、すごかった…(失われる語彙の力)

 

 

あまりネタバレになることも語彙力がないので書けませんが、

一応ここからはネタバレ注意↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、このコロナ禍で「お芝居の生の熱量」というものを忘れかけていたように思います。

いきなりこの舞台に限ることではないことから言っちゃってごめんなさい…

でもすごかった…

私が観たのはもちろん画面越しですが、それでも「あ〜〜〜久しぶりに生の芝居をみたな」という気分にお手軽ではありますが、なりました。

箱の大きさ。めっちゃ、いいんですよ。

せまめなんですよね…リアルなんですよ。

観客席からみえる舞台の距離感がリアル。

ほんとに座ってるみたい。

この距離感から映像が始まるのが良かったです。

それで、ここが!っていうところでいうと、舞台の注意事項アナウンスから始まる。

これがまた臨場感があっていい…

普通はこういう注意事項のアナウンスって映像化のときに省かれると思うんです。

そこがカットされずに入っているところが「この会場にいる感」を強めて良かったです。

 

そして、この注意事項のアナウンスが何故カットされなかったのかが、すぐに分かることになります。

 

これはぜひ…観てない方は…みてください……

 

 

 

 

それと、舞台が始まる前に、前の席に座る観客にはビニールシートが用意されている案内がプロジェクションマッピングでありました。

 

「身の危険を感じたら使うように」

と説明。

 

 

「え…こわ…」

 

 

 

どうやら液体が飛んでくるようでした。

このご時世、特にそういう演出が出来ないだろうから新鮮に感じました。

アイドルのコンサートでもよくあるもんね。水の演出。アイドルが馬鹿でかいウォーターキャノンで攻撃してくることとか。舞台でもあるのか。すごいな。

なんて思ってました。

 

 

 

けたたましい笛の音。

暗闇の中に光る、無数の懐中電灯のようなライト。

叫び声。

 

凛々しい一声

「ただいまより、ライチ光クラブを上映致します。」

 

眼鏡をかけ学生帽を被った青年が真ん中に凛と立っておりました。

 

シャッターのような幕が上がり、目に飛び込んできたものは吊るされた女性。

 

 

 

 

「おっぱい丸出しやん………」

 

 

めっちゃおっぱい丸出しでした。

 

この時にはもう私は何かを感じていました。

 

 

 

「狂ってる…」

 

 

 

 

廃工場のような不気味な世界観。

どことなくコクリコ坂の学生運動を思い出すような…

血しぶきをあげる女性に対して、全く罪悪感のなさそうな登場人物達。

圧倒的支配者であろう、ゼラ。

 

 

な、な、な、な、

なんやこの世界観は…

 

 

ヤバイわ…

 

 

と思ってたらヤンデレっぽい奴に押し倒されるゼラこと木村了

 

え??

BL??????

横に旦那もおるってのにやめてくれ…!!!

 

 

ヤンデレみたいな奴が喘ぎながらライチの果汁を浴びたときには旦那の姿は何処かへ消えてました。

 

 

 

ゼラ「ウホホホ〜イ!!!!!!(ルパンが不二子ちゃんに飛びつくときの動き)」

 

 

こ、これは…

ただのBLじゃない…!!!!!!

 

 

ただのBLって何?

 

 

そのあと中尾くん率いる3人組とゼラの出会いのパートに入って、3人組がとっても仲良しで3秒で癒されました。

 

 

中尾くんのポケットから色んなもんが出てくる場面があるのですが、レッドブルが飛び出してきたときにはもう完全に夢中になっていました。

 

これは恐らくコメディだ。

いや、サスペンスか…?

いやギャグか…?

狂ってる…!

この繰り返しです。

 

所々で

ギスギスしてきた?

となっても絶妙〜に笑いに持っていくし、

いや、サスペンスか?

ってなっても絶妙〜に笑いに持っていく。

 

とにかくバランスがすごい。

 

そしてなによりも

ものすごい血の量。

なるほど、液体ってこのことだったんだ…

最初に撒かれる液体は血じゃない方の体液なんですけど。

人の常識なんてクソだったんだなって思いました。

登場人物はほとんど皆14歳なのですが、14歳の未熟さがあるからこそ、この世界は狂気なのか…と感じました。

これは大人の世界ではない。

だから狂ってるんだと思いました。

 

なんだろうな。単語で表すと、

狂気と血と性と愛と友情と未熟をギャグで包んでみた…みたいな物語でした。(?)

 

 

前半で、なぜか急にマイクで語り出すゼラの場面があるんですけど、ちょっとヒプマイひきづってたからラップバトルしだすかと思って笑ってしまった。

 

あと、2回くらいダイナミックに陰茎が出てくるのヤバかったです。

 

 

とにかく、ものすごい舞台を観たな…と思いました。

 

 

私は結構人がポロっと死ぬ話が好きなので、ライチ⭐︎光クラブはもう最高にドンピシャでございました。

グロとエロの加減が絶妙でした。

ギャグのセンスも好きでした。

 

舞台には「火の用心」ならぬ「血の用心」というセットがあるくらい(ここもイイ…)

たくさん血が出るので、苦手な人は苦手かもしれませんが、

血の出方のレパートリーも様々で、感動しました。美しかったです。

これを生で観たら、凄いだろうな……

 

特に、最後のゼラは美しかった。

びっしゃびしゃの血まみれのゼラの美しさや、終幕の切なさ、絶妙だったな…

 

個人的に眼鏡で学生服でびしゃびしゃに濡れてる男って最高なんじゃないか?と思っているので、最高でした。

 

BL的表現があるので男性が観るのはやや抵抗があるかもしれませんが、恐ろしく美しきカノンという少女が現れるので、BLと美少女足したら0ベースになるんじゃないかな?って思います(?)

物語自体はBLは歯車もひとつで、これもまたイイ狂い具合を表現しているので無くてはならないし、ウワァBLか…で遠ざけるのは勿体ない作品です。

BLのとこだけ薄目でみたらええやん。

 

ライチの機械として生まれたのに、人間臭い言い回しも絶妙でした。

大人が作ったらああはならないんだろうな。14歳の少年達が作ったからこうなったのかな。

ライチは機械でもあり人間でした。

凄い演技力だった。

 

 

とんでもない作品に出逢っちまったな……

こういう倫理観のない軸の、人がポロポロ死ぬ悲しいギャグ大好きなので(死んだ語彙力)

マジで良かったです。

 

あと、劇中の音楽も高度経済成長期感があって最高でした。

 

 

いやー面白かったな。

私は好きでした。

映画とかあるみたいだから観ちゃおうかな。

てかまず漫画がみたいな。

 

 

印象的なシーン描きました。

 

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画力も語彙力もない。

 

最前列に座ってた人たちのなかには防御に失敗して血まみれで帰る人もいたんやろか……

 

おもろいな……