狂ったおにぎり

ままならねぇ毎日

妊娠中の出来事17〜パン作り狂〜

 

妊娠9ヶ月頃。

この頃あたりから、狂ったようにパンを焼いてました。

母に「明日、パン作らない?」と「ちょっとお茶でもしない?」くらいのノリでパン作りのお誘いをしてました。

それもこれも、早く赤子が見たい、でも出産はこわい、でも早くみたい。というかもうこの妊婦生活から解放してくれ。

そんな気持ちから目を逸らさせてくれるのがパンだったからです。

 

きっかけは母の誕生日にオーブン機能付きレンジをプレゼントしたことでした。

オーブン機能付きレンジを手にした途端、我々親子は何かを作りたくなって仕方なくなり、猿のようにこのレンジを使いまくりました。

クッキーを焼いてみたり、スポンジを焼いてみたり、ガトーショコラを焼いてみたり…

それはもう焼きまくりの日々。

 

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そして最後に行きついたのがパンでした。

 

パンは難しいという噂は予々聞いていたのですが、難しければ難しいほど日々の恐怖や焦燥から目を背けることが出来る。パンはうってつけだったのです。

 

パン作りの鬼門、発酵がうまくいくか心配でしたが、雪国が故に石油ストーブの前に生地を鎮座させることによって上手くいきました。

 

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うまくいったもんだから調子に乗って母と「妊婦と癌患者(治療済み)のパン屋を開こう」と妙に嫌なパン屋のオープンを誓い合うまでにパン作りに没頭しました。(すぐ店を開こうとする癖)

しかもなんと家に眠っていたホームベーカリーまで発見し、引っ張り出して食パンやらピザ生地を焼きまくりました。

 

そんなこんなで日々お菓子やパン作りに没頭しながら出産の恐怖から現実逃避しておりました。

今思うと、なんと出産前日もパンを焼いていました。まさにパン狂い。

 

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前日に焼いたパン。ちょっと焦げちゃってる。

 

 

つづく